2018年1月
ニシュ
最近はやりの
Airbnbを利用してセルビアの地方都市に行ってみた。
ニシュの町はずれのホステル、三階建ての建物の屋根裏(4階部分)に客室が4部屋準備されていた宿。
(やっちまった・・・と最初は思った(笑))
さて、とりあえず荷物を置き
当初目的であったコパオニックの雪山に行ってみた。
ニシュまでくれば、ベオグラードより近いだろうと思ったのだが、これはまんまと失敗。
コパオニックスキー場へは、ベオグラードから高速で直接来たほうが早いことが分かった。
さて、雪山の下見は残念な結果に終わったが
宿に戻ると、New Year Partyの準備が始まっていた。
豚肉の煮物、ゆでたキャベツ、パプリカの酢漬け
そして、「一宿一飯の恩義」ではないが、マクドナルドの差し入れ
(差し入れしたものすべてが並べられていないが、ご愛嬌だ)
ちなみにタバコも自家製(笑)
巻きたばこを詰める器具でみんなの分をせっせと作る。
そして
メンツは、この宿の住人・・・・・?
Airbnbなのにか???
実は、この宿オーナーが別にいて
オーナーさんが追加した屋根裏部屋を民泊利用に開放しているもの
一階と三階は、男性専用
二階は、女性専用
屋根裏部屋は、一見さんという宿である。
ほとんどの部屋が解放されているというか、合宿所と言った感じ
集まったおじ様たちは
サシャ、ジブリ、ラッキー、マリア
(一部仮名)
さて、このおじ様たちが何者なのか
まぁ良いから、まずは「乾杯!! Živeli 」
話が弾むと、なんか出てきた・・・・
まず、そもそもなんて書いてあるかもわからないのに・・・である。
すると今度は、絵で解説。 ふむふむ
爆発物の解除方法、地雷の除去方法・・・・
一気に重ーい話題に
と言うことで、聞いた話をまとめてみよう
サシャ、ジブリ、ラッキーは、退役軍人
ユーゴスラビア時代は、英雄だったそうだ(自画自賛)
・サシャは、爆発物系の技術畑
・ラッキーは、まさに兵士
・ジブリは、軍の事務職
今は、みんな退役軍人で恩給をもらって生活している。
(合宿所の家賃は月100ユーロ)
うち一人は、脳障害を患ってしまい体に麻痺が残っているが、元気にお酒は飲む。
昔は、良かったと武勇伝を語っているが、今の生活は
まぁ、こんな感じだ。
彼らは口々にこう語った
自分たちの英雄説を引きずりすぎた・・・そして再就職に漏れた・・・
恩給や年金だけでこの先も暮らせるのか
そして戦争に行っている間に家を失い、寄り添い会ってシェアーハウスをしているサシャ達。
Google翻訳アプリを片手に、話を聞いたのでどこまで理解できているのかわからないが
一泊千円のシェアーハウス。
4リットルペットボトルのワイン
手作りの巻きたばこ
翌日まで家畜小屋のにおいが消えないブタの煮物
過去の栄光(なのかは別として)を抱いて
それでもみんなで楽しく暮らしている陽気な人たちに暖かいおもてなしをされた
ニシュだった。
登場人物は、仮名です。