お祭り 古今東西

久々のブログです。
いろんなお祭りがありますよねぇ
2015年、今年はお祭り大当たりかも(笑)
ここ東ティモールのマナツトでは、この地にキリスト教を教えに来た 聖アントニオ のご生誕200年記念の式典が開催されます。
もともと、これと言ったお祭りがあったかどうかはさておき、
この、聖アントニオご生誕祭典 というのがいわゆる、この地域の大きなお祭りの一つになっています。
ご生誕200年式典って、なんか最近すぎないだろか?
(知恵袋)
日本ではペリー来航の少し前、江戸時代中期から後期になります。
測量家 伊能忠敬がちょうど遠州灘の測量をしていた時代、ふむふむ
(現在の磐田市鮫島町には、94世帯しかいなかった頃)
大奥が大ブームで、その後には天保の大飢饉(うん、習った習った)が訪れたころ
なるほど、その頃
ここ東ティモールにキリスト教がやって来たわけだ。
とっても立派な、招待状を頂きました。
お祭り 古今東西
さて、この聖アントニオご生誕式典とは??
東ティモールのマナツトという町に、その聖人を記念した教会、その名も 聖アントニオ教会 というのがあります。
町東の丘の上には、聖アントニオの銅像が建てられていて、町の人たちは
聖アントニオを讃えて生活しています。
「嘘をつくと、聖アントニオが見ているよ!!」
「イライラしても怒らない・怒らない、聖アントニオが真実を知っているから!!」
などなど、子供のしつけから大人の小競り合いまで、この聖アントニオさんが人々に平和をもたらしてきたと言うもの。
さて、この聖アントニオを祀る祭典をするのは、旧番地で言う「マナツト郡」になります。
今は、行政の区画整理が行われて「県」・「郡」・「村」となっていますが、 まだ「県」という概念の無かった時代。
西はラクロ川、東はアイリリ丘、南はキリバス峠に囲まれた地域にある(北は海岸)
サウ、イリヘウ、キリバス、アイリリ、アイティアス、マアバットの6村で行われてきました。
イリヘウとキリバスは、村はずれのため、通常の聖アントニオご生誕祭典は、それぞれの村でこじんまりと行われてきました。
しかーし、ご生誕100年祭や200年祭ともなると、この6村が合同で祭典を行うと言うもの。
聖アントニオご生誕祭典で祀られるのは、偶像崇拝が出来るキリスト教(カトリック)ならでは
「聖アントニオ像」「マリア像」のみこしを使います。
みこしは、大きなみこしとちいさなみこし全部で4つが使われます。
祭典進行
聖アントニオご生誕祭典は、毎年6月12-13日
6月1日 聖アントニオ像を教会の聖堂からみこしに移動させます。
その後、1週間かけて教会をきれいにしたり、マナツト市内の各村の会所を設営します。
準備祭
聖アントニオご生誕祭典から6日前より、準備祭が始まります。
準備祭は、聖アントニオ教会から「聖アントニオ像」「マリア像」が各村々を訪問(参拝)する期間になります。
通常は4村ですが、今年は大祭典のため6村
なるほど、だからずいぶん早くから始まったわけだ。
6月4日  聖アントニオ教会⇒サウ村
6月5日  サウ村⇒イリヘウ村
6月6日  イリヘウ村⇒キリバス村
6月7日  キリバス村⇒アイリリ村
6月8日  アイリリ村⇒アイティアス村
6月9日  アイティアス村⇒マアバット村
6月10日 マアバット村⇒聖アントニオ教会
6月11日 前夜祭
6月12日 大祭典初日
6月13日 大祭典最終日
村の拝殿
村の拝殿は、村長(部族長)の家または周辺に設置されます。
ただ、イリヘウ村はラクロ川上流、キリバス村は山岳部のためマナツト市内に仮の村拝殿を設営します。
これは、イリヘウ村の拝殿ですが、学校の先生のお庭を使用させて拝殿を準備しました。
お祭り 古今東西
村の拝殿での行事
各村の拝殿では、「聖アントニオ像」「マリア像」の訪問、旅立ちの儀式が行われます。
旅立ちの儀式と言っても、それは聖アントニオ教会から司祭が村を訪れ「ミサ」が行われます。
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時間は、夕方4時からミサが行われ 19:00 に銅像が次の村へ旅立ちます。
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16:00から20:00は、警察によって周辺道路の通行止めが実施されます。
これが結構厄介だった(笑)
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19:00 イリヘウ村の拝殿を出発した「聖アントニオ像」「マリア像」は
次の村、キリバス村(仮拝殿)に旅立ちました。
お祭り 古今東西
祭の進行
(東ティモールならではの不思議な役割)
聖アントニオご生誕祭典は、聖アントニオ教会の関係者
聖歌隊、青年部、ボーイスカウトなどによって行われますが
欠かせないのが、地域の組織です。
まずは、Formatura (フォルマテゥラ)
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民族衣装を身に付けた、護衛隊です。
真っ赤なベストに腰に差したナイフ
Formaturaは、各村からの成人(おとな)がなります。
準備祭から最終日まで祭典の警備役として整列しています。
(実際の警備は、東ティモール警察が行っていますが)
これは、村の行事を安全に見守ることを目的に配置されている人たちです。
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次に Pasukan Kuda (騎馬隊)
この方々も、祭典の安全を見守る役割を担っています。
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(オマケ)
ちょっと面白いことを発見しました。
Formaturaのオジサンたち、肩に線が入っています。
黄色い1本線: キャプテン (Formaturaの代表です)
黄色い3本線:
黄色い2本線: 
 
どうも、順番と役割がまだわからないのですが。
1本、3本、2本、線無しの4種類の用です。
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次回予告
前夜祭から参加できる BOBU(聖アントニオを取り巻く妖精の恰好をした若者たち)の登場です。
動画は撮れたのですが、Formaturaにはラッパ隊もいました。
聖アントニオご生誕大祭典 第二段
乞うご期待ください。


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